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みんとが子育てしながら毎日を楽しむブログ

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21世紀の資本を読んでみた

異常に分厚いこの本を読んでのまとめ。

◎歴史的に、r(資本収益率) > g(成長率)であった。

◎rは世界的に概ね4-5%であったのに対し、gは古代が0-2%、戦後大きく上昇して2-4%、現在が3%程度で、人口減少(=成長率低下)に伴い、値は下がっていくと思われる。

◎r➖g が大きいほど、相続財産が大きな意味を持つ。戦後、労働所得が増え、相続財産が以前程大きな意味を持たなくなったが、今後の成長率低下や人口減少によっては、再び相続財産が持つ意味が大きくなる可能性がある。(主に先進国で)

現在は、相続財産と労働所得が共に同じくらいの重要性を持つ時期だ。

◎最も資産を持つ人々は、能力や努力というよりは、相続財産によって富を増やしている。投資できる財産が多いほど、リスクの高い投資をしたり、投資の専門家を雇えるので、益々資産が増える。

◎政府税収の歴史的な増加は、その半分を保健医療と教育、残り半分を代替所得(年金や失業保険)と移転支払い(家族給付、公的扶助)に使われてきた。代替所得と移転支払いの総額で圧倒的な割合を占めるのが年金。

◎累進所得税と累進相続税について

累進課税は格差削減のリベラルな手法といえる。1930年代から1970年代までかなり高率な累進課税がされていたが、1980年代から急速に低率にしたため、格差が拡大してきている。特に、最高限界税率が低い国では重役給与が急増していることを考えると、最高所得に対して没収的な税率をかけることが超高給与の増大を阻止する唯一の方法だ。

◎今後、世界的な資本税かそれに類する政策がないと、トップ百分位(最も資産を持つ層)が世界の富に占めるシェアは無限に増えるリスクがある。政府は国民の資産を全て申告させ把握する必要がある。(タックスヘイブンなどで脱税をしたり、資産を隠している者がいるため)

◎巨額の公的債務を清算する方法は、例外的な資本税とインフレ。

◎資本の民主的統制で重要なのは、民間企業の口座の詳細を公開することだ。

これを読んで思ったことは、お金の稼ぎ方、使い方、貯め方は人それぞれですが、真っ当な(人の幸せにつながる)お金の稼ぎ方をし、自分や周りの人を幸せにするお金の使い方をし、ささやかな資産を蓄えることができる人生でありたいなということですね。

お金の稼ぎ方、使い方、貯め方って、その人の品性が一番出るところですもんね。

莫大な資産を持っていても、寄付をしたり世の中のためになる事業をしている人は本当に尊敬します。

一方で、オレオレ詐欺のように悪どいやり方で大金を稼いだり、京都の遺産目当ての容疑者のようにひどいやり方で莫大な財産を相続したりする人もいるわけで。(著者が言っているのは、こんな極端な例ではなく、真っ当に社会で働き稼いでいるが倫理的にどこかおかしい人達のことだとは思いますが)

お金に色がついていたらいいけれど、そういうわけでもないですものね。

政府の財産没収策というのは、そういう連中に打撃を与えるものだとは思いますが、私のような貧乏人は金融の勉強をして何とか資産を目減りさせないようにするくらいしか策がありませんね(*_*)

また会社重役についても書かれていましたが、会社の会計を透明化することが必要だし、週に数回の出勤でほとんど何も仕事をせずに高給をもらって、責任はとらない人たちもどうなの?

若者の怒りは爆発寸前よ⁉︎

累進所得税ももちろんだけど、正社員比率が○%に満たない企業の税金を上げるなりしてほしいですね。