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みんとが子育てしながら毎日を楽しむブログ

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嫌われる勇気のレビュー

Amazonの2015年上半期のビジネス本NO.1が、「嫌われる勇気」という本だそうで、読んでみました。

タイトルからして、よくあるお手軽ビジネス本かと思っていましたが、内容はアドラー心理学をわかりやすく解説したもので、中身があります。

ちょうど教育や子育てに関する良書を探していたのでベストタイミングでした。

内容を要約すると、

◎あなたが不幸なのはあなた自身がそれを選んでいるから。

他者を見て羨んで何もせずに自分は不幸だと考える人は、変わらない決心をしているだけ。なぜならこのままの私でいる方が楽だし安心だから。あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではなく、変わる勇気が足りないだけである。

◎劣等感と優越性の追求、劣等コンプレックスと優越コンプレックス

劣等感は他者との比較の中から生まれる主観的な思い込み、優越性の追求は向上したいと願うことで、ともに努力や成長の促進剤となりうる。一方、劣等コンプレックスは自分の劣等感を言い訳にできない理由として使うこと、優越コンプレックスは、わたしと権威を結びつけて偽りの優越感に浸ること。

健全な劣等感とは他者との比較から生まれるのではなく、理想の自分との比較から生まれる。

◎他者の人生を生きてはいけない

他者の期待にこたえ、承認を求めてはいけない。他者の課題と自分の課題を切り離し、他者の評価を気にせずに自分自身の人生を歩むこと。(課題の分離)

◎課題の分離をした上で、共同体感覚を持つこと

主観で、「わたしは他者に貢献できている」と感じることで自らの価値を実感することができる。だから、他者を褒めたり叱ったりすることは相手が下という縦の関係が前提なのでよくない。全ての対人関係を横の関係とし、感謝の言葉を伝えて相手に貢献感を与え勇気づけるのがよい。

◎普通であることの勇気

多くの子どもたちは、最初の段階で「特別によくあろう」とする、それがかなわなかった場合、「特別に悪くあろう」とする。その目的は前者は親から認められるため、後者は他者の注目を集めるためだ。

しかし、人生は連続する刹那なので、高邁なる目標を持ち、そのために計画的な人生を送ることは不可能。普通であることの勇気を持ち、いまこの瞬間を充実して真剣に生きることである。

この本を読んで驚いたのが、子どもを褒めてもいけないし叱ってもいけないということ。褒めることは相手を自分より低く見ていることであり、子どもに自分には能力がないと思わせてしまうそう。それよりも、自分にはできると自信をつけさせるような勇気付けをしてあげるのがよいそう。

これは難しいですね!ついつい褒めてしまいそうですから。

子育てに関しては褒めて育てよ、とか色々な本があって、何だか腑に落ちないなぁと思っていましたが、心理学を学ぶと科学的に理解できる感じがして非常に勉強になりました。

アドラー心理学についてもう少し他の本も読んでみたくなりました。